平安時代の遊び

平安時代に行われていた代表的な遊びとは?

平安時代に行われていた代表的な遊びとは?

現代人は遊びのネタには事欠きませんが、今のようにゲームも映画もない平安時代において「遊び」というのは、どのようなものだったのでしょうか?

 

実は当時行われていた「遊び」の中には、現代に残っているものもあるのです。

 

ここでは、平安時代の貴族たちによって日常的に行われていた「遊び」について、書いてみたいと思います。

 

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貴族に好まれた体を使った遊び

お役人としての仕事をこなし、ぜいたくを極めた貴族たちですが、意外なことに彼らは体を動かす遊びが好きだったようです。

 

特に枕草子に記述がある、小弓と呼ばれる遊びは人気でした。

 

これは現代でいうところの、いわゆる射的です。

 

室内でできる娯楽で、小さな小弓を使ってつり下がった布の的に当てるといったゲームです。

 

子供用の雀小弓というものもあったようですので、老若男女が楽しめる定番の遊びだったと推測できます。

 

蹴鞠も、平安貴族の定番の体を動かす遊びですね。現代でもイベントなどで行われることがあります。

 

足で鞠を上空に蹴りあげて、相手につなぐという遊びになります。

 

一見、無作為に蹴っているようにも見えますが、実はお約束ごとがあります。

 

三足蹴りと呼ばれるもので、一回目は相手から受け取り、二回目は体勢を整えたり蹴りあげることを楽しんだりし、そして三回目が次の人につなげるための動作となります。

 

他にも、足の裏を見せるとマナー違反であったり、近くにある木の枝よりも高く蹴り上げる必要がある、といった細かいルールがあります。

 

競技ではないので勝ち負けといったものは存在しませんが、相手に渡す三足目の蹴りが良くないと仲間から失笑されてしまいます。

 

現代にも残っているもの

平安時代の遊びではありますが、現代にもほぼそのままの形で継承されているものがあります。

 

たとえばコマは、今でも子どもたちに遊びとして親しまれています。アジア諸国で広まった遊びですが、日本には中国を通して輸入されてきました。

 

また、石投という遊びは今でいうところのお手玉の原型です。その名の通りいくつかの石を地面において、一つを空高く放り上げます。

 

それが落ちてくる間に足元の石を拾って放った石もキャッチする、というルールとなります。

 

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ジオラマ作りもあった

実は平安時代にはジオラマを造るという遊びもありました。

 

州浜と呼ばれるもので、台の上に砂浜を作り自然の風景を生み出すというものです。

 

もともとは装飾として用いられて、プレゼントとして喜ばれるものでしたが、徐々に趣味の遊びとして楽しむ人が増えてきたとされています。

 

国風文化によって日本人独自の文化が花開いた平安時代ですが、それを象徴するような遊びと言えるでしょう。

 

実は遊びも仕事の一環でもあった?

さまざまな遊びを紹介しましたが、これ以外にも平安時代の貴族たちにとってポピュラーな遊びとして和歌を詠んだり管弦をすることなどもありました。

 

当時の貴族にとっては文字の読み書きや音楽といったものは、自分の価値観を高める教養の一つとして考えられていました。

 

宮中の儀礼の際や年中行事としてこれらが行われることも多く、人を楽しませる技能に長けた人こそが出世に一番近い人でした。

 

遊びといえども自分の将来の地位に影響する、自分磨きのための学びでもあったわけですね。

 

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